疾風怒濤
読み方
しっぷう どとう意味
物事が激しく急速に動き、変化や出来事が次々に押し寄せるさま。転じて、感情や世情が荒れ動き、落ち着かない状態をいう。人生や社会の激動期、また猛烈な勢いの活動などにも用いられる。由来
「疾風」は速く激しい風、「怒濤」は怒るように荒れ狂う大波の意で、二語を重ねて激烈な勢いを表す漢語表現。日本では近代以降に定着し、とくに19世紀後半〜20世紀初頭の文学・評論で多用された(厳密な初出年は不詳)。また、18〜19世紀ドイツ文学の潮流名「Sturm und Drang(疾風怒濤)」の訳語としても広まり、激しい精神的昂揚や時代の激動を指す語感が強まった。備考
比喩表現として「激動期」「荒波」のニュアンスで使う。人の性格よりも時代・状況にかかることが多い。ドイツ文学運動の訳語としての用法もある。例文
- 彼の青春は、まさに疾風怒濤の日々だった。
- 戦後の社会は疾風怒濤の変化を経験し、人々の価値観も揺れた。
- 新規事業の立ち上げ期は疾風怒濤で、毎日が判断の連続だ。
- 市場が疾風怒濤の局面に入った以上、慎重さと胆力が求められる。
- 疾風怒濤の議論の末、ようやく方針がまとまった。
類義語
- 激動
- 波瀾万丈
- 大波乱
- 動乱
- 怒濤狂瀾
対義語
- 平穏無事
- 泰然自若
- 悠々自適