甲論乙駁
読み方
こうろん おつばく意味
人によって意見が食い違い、あれこれ論じ合って反論し合うこと。ある者はこう言い、別の者はそれを退けて別の説を立てるように、対立する意見が次々に出て、議論がなかなかまとまらない様子をいう。由来
中国の漢文表現に由来する四字熟語です。「甲」は一方・最初の者、「乙」は他方・次の者、「論」は論じる、「駁」は反論して退ける意です。つまり「甲が論じ、乙がそれを駁する」という構図から生まれました。初出や成立年の詳細は不詳ですが、少なくとも近世以前の漢文世界で用いられ、日本でも漢籍受容を通じて定着しました。備考
やや硬い書き言葉で、政治・会議・学説・評論など意見対立の場面で使われます。活発な議論というより、反論が相次いで結論が出にくい含みを持つことが多いです。例文
- 新しい評価制度をめぐって会議は甲論乙駁となり、結論は次回に持ち越された。
- その史料の解釈については、研究者の間で今なお甲論乙駁が続いている。
- 予算の配分をどうするかで委員たちは甲論乙駁を重ね、夜遅くまで審議した。
- ネット上ではその判定の妥当性をめぐって甲論乙駁の議論が巻き起こった。
- 改革案には賛成派と慎重派があり、社内はしばらく甲論乙駁の状態だった。
類義語
- 議論百出
- 侃々諤々
- 喧々囂々
対義語
- 異口同音
- 衆口一致
- 満場一致