狡兎三窟
読み方
こうと さんくつ意味
賢い人は危険に備えて逃げ道や手段をいくつも用意しておく、というたとえ。狡猾な兎が巣穴を三つ持ち、追われても別の穴へ逃げられることから、身の安全や成功のために複数の策・代替案・退路を準備しておくことをいう。由来
中国戦国時代の故事に由来する成語。『戦国策』(魏策)などに見える「狡兎は三窟を掘る」(賢い兎は三つの穴を持つ)という比喩から、危機に備えて複数の手段・逃げ道を確保する意を表すようになった。成立の正確な年は不詳(戦国時代〜前漢期にかけて成立した文献に見える)。備考
「狡い(ずるい)」の語感から否定的に取られることもあるが、現代では主に“危機管理・保険を掛ける”の肯定的意味で用いられる。口語では「狡兎三窟の構え」など。例文
- 取引先が一社に偏っているので、狡兎三窟の発想で販路を三つに広げた。
- 災害時に備え、狡兎三窟で連絡手段を複数用意しておくべきだ。
- 転職活動は狡兎三窟、応募先を一本に絞らず並行して進めた。
- プロジェクトが頓挫しても代替案があるよう、狡兎三窟で計画を組み立てる。
- 彼は狡兎三窟で、どの部署に異動しても通用する資格を取っていた。
類義語
- 用意周到
- 深謀遠慮
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
対義語
- 一発勝負
- 背水之陣