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犬牙相制

読み方

けんが そうせい

意味

国境や勢力範囲が犬の牙のように互い違いに入り組み、互いに牽制し合っていること。転じて、複数の勢力・組織・人物が、力の均衡を保ちながら相手を抑え合う状態をいう。

由来

中国前漢の歴史家・司馬遷が著した『史記』(紀元前1世紀ごろ成立)「孝文本紀」に見える「地犬牙相制」に由来する。漢の高祖が子弟を諸侯王として各地に封じ、その領地が犬の牙のように入り組んで互いを制する配置になっていたことを述べた語。「犬牙」は犬の牙のように互い違いであること、「相制」は互いに制約・牽制すること。

備考

歴史・政治・国際関係など硬い文脈で使われることが多い。単なる「仲が悪い」ではなく、勢力や領域が拮抗し、互いに抑え合う構図を表す。

例文

  • 戦国時代の諸大名は、国境をめぐって犬牙相制の関係にあった。
  • この地域では三つの企業グループが犬牙相制し、市場の主導権を簡単には握れない。
  • 委員会の派閥は犬牙相制の状態で、議長の一言が結論を左右する。
  • 山岳地帯の領土が複雑に入り組み、隣国同士が犬牙相制する構図が続いている。
  • 社内の営業部門と開発部門が犬牙相制するだけでは、全社的な成長は望めない。

類義語

  • 犬牙交錯
  • 犬牙錯綜
  • 相互牽制
  • 勢力均衡

対義語

  • 一致団結
  • 和衷協同
  • 協力一致

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