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牧猪奴戯

読み方

ぼくちょ どぎ

意味

つまらなく卑俗な遊び、または時間を費やす価値のないくだらない行為のこと。もとは賭博や盤上遊戯のような遊興を見下して言う語で、転じて、真面目に取り合うほどでもない些末なことや無益な戯れにもいう。

由来

中国・東晋の陶侃(とうかん、259〜334年)に由来する。4世紀前半、子が樗蒲という盤上遊戯にふけるのを見た陶侃が、それを『牧猪奴戯』と呼んで戒めたという『晋書・陶侃伝』の故事から生まれた語。なお『晋書』の成立は唐代の648年ごろ。

備考

現代では日常会話より文章で見かける古風な語。相手の行為を『低級で無益』と切り捨てる響きが強く、対人使用では侮蔑的に受け取られやすい。

例文

  • 東晋の陶侃は、樗蒲を牧猪奴戯として退け、子に遊興を戒めた。
  • 受験を控えた今、深夜まで賭け事に熱中するのは牧猪奴戯にすぎない。
  • 国の将来を論じる場で揚げ足取りばかりするとは、まさに牧猪奴戯だ。
  • 彼は若いころの見栄の張り合いを、今思えば牧猪奴戯だったと振り返った。
  • 師は、技術を磨かず流行だけを追う制作態度を牧猪奴戯と厳しく批判した。

類義語

  • 児戯
  • 愚戯
  • 無益の戯れ
  • つまらない遊び

対義語

  • 刻苦勉励
  • 有意義な営み
  • 真剣勝負

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