片言隻句
読み方
へんげん せっく意味
ほんのわずかな言葉や短い一句のこと。転じて、発言や文章のごく一部分、言葉の端々を指す。多くは「片言隻句も逃さない」「片言隻句に至るまで」のように、細かな表現まで注意深く取り上げる場面で使う。由来
中国の漢語表現に由来する成語で、遅くとも宋代(10〜13世紀)以前の漢文で用いられたとされる。「片言」はわずかな言葉、「隻句」はたった一句・短い文の意。日本へは漢籍の受容を通じて伝わり、言葉の断片や発言の端々を表す語として定着した。正確な初出年は不詳。備考
やや硬い文章語で、日常会話より評論・報道・学術的文脈で使われやすい。「言葉の一つ一つ」「発言の端々まで」という細部重視の含みを持つ。例文
- 証言の片言隻句も見逃すまいと、記者たちは録音を何度も聞き返した。
- 師の片言隻句にさえ、長年の修練で得た知恵がにじんでいる。
- 契約書は片言隻句まで慎重に確認しなければならない。
- 彼は上司の片言隻句を気にして、会議のあとも落ち着かなかった。
- 研究者は古文書の片言隻句から、当時の人々の暮らしを読み解いた。
類義語
- 一言一句
- 一字一句
- 一言半句
- 片言隻語
対義語
- 千言万語