無所不知
読み方
むしょ ふち意味
知らないことが一つもないこと。あらゆる事柄に通じていて、どんな質問にも答えられるほど知識が広く深いさまをいう。人間については多くの場合、実際の万能さではなく、非常に博識であることをやや誇張して表す。由来
中国古典に由来する漢語表現。「無所」は「~するところがない」、「不知」は「知らない」の意で、全体で「知らないところがない」と読む。特定の初出文献・成立年は不詳だが、戦国時代から前漢期ごろの漢文に広く見られる「無所不~」という二重否定の句法に基づく語とされる。備考
「全知」に近い硬い漢語。日常会話ではあまり用いず、文章語・評論調で使われる。人に用いる場合は誇張や称賛、ときに皮肉を含むことがある。例文
- 彼は歴史から最新技術まで無所不知のように語るので、研究室では皆に頼られている。
- どれほど経験豊かな医師でも無所不知ではないから、専門外の判断には慎重であるべきだ。
- 先生は無所不知と評されるほど博識だが、分からないことは率直に調べ直す。
- インターネットを使えば無所不知になれるわけではなく、情報を見極める力が必要だ。
- その作家の随筆には、無所不知と思わせるほど幅広い教養がにじみ出ている。
類義語
- 博学多才
- 博識多聞
- 博覧強記
- 全知全能
- 何でも知っている
対義語
- 一知半解
- 無知蒙昧
- 浅学非才
- 寡聞少見
- 不学無術