無念無想
読み方
むねん むそう意味
一切の雑念や妄想を離れ、心が静まりきって何も思い浮かべない境地。禅や瞑想で目指される「無心」に近く、感情や思考の波が止んだ状態をいう。日常では「余計なことを考えない」「頭を空にする」といった比喩としても用いられる。由来
仏教(とくに禅)で用いられる語。「無念」は念(おもい)を起こさないこと、「無想」は想(おもい・イメージ)を起こさないことを指し、心の作用を止めた境地を表す。成立の正確な年代は不詳だが、漢訳仏典の語彙として古くから見られ、日本でも中世以降の禅語として定着したとされる。備考
宗教・禅的文脈での用法が基本。日常では誇張表現としても使うが、「何も考えない=無責任」の意味にならないよう注意。例文
- 試合前は無念無想で呼吸だけに集中した。
- 雑念が消え、無念無想の境地に入ったように感じた。
- 彼は無念無想を装っているが、内心は動揺している。
- 悩みが尽きないときほど、いったん無念無想になって休むといい。
- 座禅の稽古では、無念無想を目標に姿勢と呼吸を整える。
類義語
- 無我無心
- 明鏡止水
- 虚心坦懐
- 無心無念
対義語
- 煩悩具足
- 妄念多端
- 雑念紛々
- 思慮分別