漸進主義
読み方
ぜんしん しゅぎ意味
社会制度や政策などを、急激な変革ではなく、段階を踏んで少しずつ改めていくべきだとする考え方。現状を一度に覆すのではなく、合意形成や実現可能性を重視して、改革を漸次進める立場を指す。由来
「漸進」は「次第に進む」意の漢語で、中国古典由来の語義を背景にもつ。「主義」は近代以降に西洋語の -ism(イズム)訳語として定着した語で、明治期(19世紀後半〜20世紀初頭)に政治思想用語として「漸進主義」が形成・使用されるようになった。初出年は特定困難。備考
政治・社会思想の用語として文章語で用いられることが多い。価値判断を含む場合があり、文脈によって「消極的」「現実的」など評価が分かれる。例文
- 彼は急進主義ではなく、漸進主義の立場から制度改革を提案した。
- 漸進主義の政策は時間がかかるが、反発を抑えやすい。
- 労使交渉では漸進主義で賃上げを進める方針だ。
- 教育改革を一気に進めるより、漸進主義で現場の合意を得るべきだ。
- 市民の不安が強い局面では、漸進主義が現実的な選択になることもある。
類義語
- 穏健主義
- 漸進論
- 段階的改革
対義語
- 急進主義
- 革命主義