漸入佳境
読み方
ぜんにゅう かきょう意味
物事が進むにつれて、だんだんと面白くなったり、状態が良くなったりして、いよいよ見どころ・最もよい段階に近づいていくこと。小説、議論、試合、仕事などが、序盤より中盤以降に魅力や充実度を増していく様子をいう。由来
中国・南朝宋の劉義慶『世説新語』(5世紀前半、430~440年ごろ)に見える故事に由来する。東晋の画家・顧愷之が、甘蔗(さとうきび)を先端から食べる理由を問われ、「漸く佳境に入る」と答えたという話から、物事が進むほど味わい深くなる意で用いられるようになった。備考
漢文由来のやや硬い表現。小説・芝居・議論・試合など、展開が進むほど見どころが増す場面に使う。日常会話では「佳境に入る」のほうが一般的。例文
- この小説は序盤こそ静かだが、中盤から一気に漸入佳境となる。
- 交渉は難航していたが、双方の譲歩によってようやく漸入佳境の気配を見せた。
- 連続ドラマは第六話あたりから漸入佳境となり、視聴者の評価も高まった。
- 試合は後半に入ってから漸入佳境となり、観客席の熱気も最高潮に達した。
- 研究発表は質疑応答で漸入佳境となり、新しい論点が次々に示された。
類義語
- 佳境に入る
- 尻上がり
- 右肩上がり
- 面白みを増す
対義語
- 竜頭蛇尾
- 尻すぼみ
- 先細り