温柔敦厚
読み方
おんじゅう とんこう意味
人柄や性質が、穏やかでやさしく、情け深く、しかも誠実で思いやりがあること。また、そのような人物をいう。単に柔らかいだけでなく、内面に厚みや徳があることを含んでいる。由来
中国古典『礼記』の「経解」にある「温柔敦厚、詩教也(温柔敦厚なるは、詩の教えなり)」に由来する。成立時期は前漢末から後漢初ごろ(紀元前1世紀〜紀元1世紀ごろ)とされる。もとは『詩経』の教えが人を穏やかで情け深く、誠実な性質に育てるという意味で、そこから人の温和で徳のある人柄を表す語になった。備考
主に人柄をほめていう硬めの表現。日常会話より、文章・人物評・弔辞などで使われやすい。やさしさだけでなく、誠実さや情の深さまで含む。例文
- 祖父は温柔敦厚な人柄で、近所の人たちから深く慕われていた。
- 彼の温柔敦厚な態度のおかげで、険悪になりかけた場の空気が和らいだ。
- 温柔敦厚を旨とするその教師の指導は、生徒に大きな安心感を与えた。
- 社長は温柔敦厚でありながら判断は的確で、社員の信頼を集めている。
- 評伝には、彼が若いころから温柔敦厚の士として知られていたと記されている。
類義語
- 温厚篤実
- 和顔愛語
- 謹厳温厚
対義語
- 冷酷無情
- 傲岸不遜
- 残忍酷薄