清浄無為
読み方
しょうじょう むい意味
心にけがれや欲望がなく、人為的な計らいや執着を離れて、静かで自然なあり方にあること。仏教では煩悩を離れた清らかな境地、老荘思想では作為を排して道にかなう生き方を表す。由来
中国由来の思想語で、仏教の漢訳経典や老荘思想に近い文脈で用いられてきた表現です。『清浄』はけがれのないこと、『無為』は人為や執着を離れた状態を指します。明確な初出年の特定は難しいものの、遅くとも六朝~唐代(6~7世紀ごろ)の漢文世界には定着していたと考えられ、日本へは仏典・漢籍を通じて伝わりました。備考
日常会話ではまれで、仏教・老荘思想・漢文訓読など硬い文脈で使われることが多い語。『無為』は怠けることではなく、人為や執着を離れた自然なあり方を指す。例文
- 禅僧は、清浄無為の境地を求めて毎朝静かに坐禅を続けた。
- その庭園には、華美を排した清浄無為の美しさが漂っている。
- 老荘思想の講義では、清浄無為に生きるという理想が繰り返し語られた。
- 利害や執着を離れて考えると、心は少し清浄無為に近づく。
- 彼の書には、世俗を超えた清浄無為な気配が感じられる。
類義語
- 無為自然
- 虚静恬淡
- 無私無欲
- 明鏡止水
対義語
- 私利私欲
- 煩悩具足
- 権謀術数
- 作為的