混然一体
読み方
こんぜん いったい意味
異なるものが自然にまじり合って、一つにまとまり、もはや区別しにくいほど調和していること。人間関係や組織、芸術作品、風景などについて、要素がばらばらでなく、全体として強い統一感を持っている状態を表す。由来
中国古典に由来する漢語表現。正確な初出は断定しにくいが、「混然/渾然」は古くから『まじり合って区別がないさま』を表し、「一体」と結び付いて、宋代(10〜13世紀)以降の漢文世界で用法が整ったと考えられる。日本へは漢籍受容を通じて伝わり、近代以降に四字熟語として広く定着した。備考
肯定的には『違和感なく溶け合って一つになる』意で、芸術・組織・景観などに用いる。文脈によっては『入り混じって区別しにくい』という中立的な意味にもなる。『渾然一体』とも書く。例文
- 伝統と現代感覚が混然一体となったデザインが、この店の魅力だ。
- 祭りの夜は太鼓の音と人々の歓声が混然一体となり、町全体が熱気に包まれた。
- 彼らの演奏は各楽器の個性がありながら、全体として混然一体の響きを生み出していた。
- 長年の増改築で和風と洋風が混然一体となった家には、不思議な落ち着きがある。
- 事実と噂が混然一体となって広まり、何が本当なのか分からなくなった。
類義語
- 渾然一体
- 融為一体
- 一体不離
- 一心同体
対義語
- 四分五裂
- 支離滅裂
- 別個独立