海底撈月
読み方
かいてい ろうげつ意味
水面に映った月を海の底からすくい上げようとすることから、実現不可能なことを無理に求めるたとえ。また、見かけに惑わされて実体のないものを追うこと、むだ骨を折ることもいう。由来
中国の成語に由来し、唐代の禅僧・寒山の詩句「海底撈月」に見えるとされる(成立の正確な年は不詳)。水に映る月影を「海底の月」と見立て、それを“撈(すく)う”という不可能な行為で、虚妄を追うことを戒めた表現。日本へは漢籍・漢詩文の受容を通じて伝わった。備考
「撈」は“すくう”意。日本語では「かいていろうげつ」と音読され、文章語・漢文調で用いられる。比喩としては「虚を追う」「徒労」のニュアンスが強い。例文
- 根拠のないうわさを信じて犯人探しをするのは、海底撈月に等しい。
- 失われたデータをバックアップなしで完全復元しようとするのは海底撈月だ。
- 相手の気持ちを確かめずに関係修復を急ぐのは、海底撈月になりかねない。
- 実体のない投資話に大金を注ぎ込むのは海底撈月だと忠告された。
- 証拠が残っていない以上、当時の真相を断定するのは海底撈月だろう。
類義語
- 空中楼閣
- 捕風捉影
- 徒労無益
- 無駄骨
- 砂上の楼閣
対義語
- 一石二鳥
- 確乎不抜
- 着実堅実