海千山千
読み方
うみせん やません意味
さまざまな経験を積んで、ずるく抜け目がなく、簡単にはだまされないこと。また、そのような人。長年世の中でもまれて老獪になっている、というやや否定的な含みで使われることが多い。由来
「海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になる」といった古い言い伝え、または「海に千年、山に千年」という成句に由来するとされる。長い年月を経て知恵や妖しさを身につけた存在の比喩から、経験豊富で油断のならない人を指すようになった。成立時期の詳細は不明だが、近世、少なくとも江戸時代には用いられていたと考えられる。備考
経験豊富というだけでなく、「ずるい」「抜け目がない」「油断できない」という否定的ニュアンスを伴いやすい。単なる称賛としては使いにくい表現。例文
- 交渉相手は海千山千の実業家だから、こちらも周到に準備しなければならない。
- 政界には海千山千の古参議員が多く、新人がすぐに主導権を握るのは難しい。
- 彼は温厚そうに見えるが、実は海千山千で、相手の本音をすぐ見抜く。
- 海千山千の記者たちを前にしても、彼女は落ち着いて質問に答えた。
- そのベテラン仲介人は海千山千だから、契約の細部まで決して気を抜かない。
類義語
- 老獪
- 百戦錬磨
- 老練
- 古強者
- したたか
対義語
- 純真無垢
- 世間知らず
- うぶ
- 初心