法界悋気
読み方
ほうがい りんき意味
ひどくやきもちを焼くこと、また、誰彼かまわず見境なく嫉妬することをいう語です。普通の嫉妬よりも、度が過ぎていて執拗である、というニュアンスを含みます。古風でやや文語的な表現です。由来
「法界」はもともと仏教語で、宇宙の万物・一切の存在を指します。「悋気」は嫉妬、やきもちの意です。この二語が結びつき、「あらゆるものにまで及ぶほどの強い嫉妬」という意味になりました。成立した正確な年は不明ですが、仏教語を背景にした古い語で、遅くとも江戸時代には用いられていたとされます。備考
現代ではやや古風で、日常会話より文学・評論・芝居の文脈で見かける語です。強く見境ない嫉妬を、やや戯画化・批判的に言う場合が多いです。例文
- 彼女は恋人が店員と少し話しただけでも法界悋気を起こす。
- そんな法界悋気では、相手も息苦しく感じてしまうだろう。
- 江戸の戯作には、法界悋気の女房がしばしば滑稽に描かれている。
- 友人関係にまで口を出すのは、法界悋気と言われてもしかたがない。
- 些細なことで法界悋気を見せるより、まず相手を信じることが大切だ。
類義語
- 嫉妬
- 焼き餅
- 悋気
- 妬心
対義語
- 寛容
- 鷹揚
- おおらか
- 信頼