治山治水
読み方
ちさん ちすい意味
山(森林・山地)の荒廃を防いで保全する「治山」と、川の氾濫や土砂災害を防ぎ水を管理する「治水」をあわせ、国土を守り安全な暮らしを確保すること。行政・土木の分野で、砂防・ダム・堤防整備や森林整備などの総合的対策を指して用いる。由来
「治山」「治水」はいずれも中国古典由来の語で、特に「治水」は古代中国の禹(う)が洪水を治めた伝承(禹王治水)に結び付けられる。日本では近代以降、治山事業(砂防・造林等)と治水事業(河川改修等)を一体として論じる行政用語として「治山治水」が定着した。成立の厳密な初出年は不明だが、概ね明治~昭和期の国土開発・防災政策の文脈で広く用いられるようになった。備考
慣用句というより行政・土木分野の専門語寄り。並びは「治山治水/治水治山」どちらも見られるが、公的文書では前者が多い。日常会話ではやや硬い表現。例文
- 豪雨災害を受け、県は治山治水の計画を見直した。
- 上流の森林整備は、下流の治水にもつながる治山治水の基本だ。
- 治山治水の予算を確保し、土砂災害に強い地域づくりを進める。
- ダムだけに頼らず、流域全体で治山治水を進める必要がある。
- 歴史的に見ても、治山治水は地域の産業と暮らしを支えてきた。
類義語
- 治水治山
- 山川保全
- 国土保全
- 砂防治水
対義語
- 無為無策
- 場当たり
- 放任主義