汗牛充棟
読み方
かんぎゅう じゅうとう意味
書物や文書が非常に多いことのたとえ。牛に積んで運べば牛が汗をかき、家に積めば棟木に届くほどの量、という意から、蔵書・記録・著作などがきわめて大量であることを表す。由来
中国・唐代の文人、柳宗元(773〜819)の文章「陸文通先生墓表」にある「其為書、処則充棟宇、出則汗牛馬」に由来する。9世紀初頭ごろの表現で、「書物は家に置けば棟までいっぱいになり、運び出せば牛馬が汗をかくほど多い」という意味から成句化した。備考
主に書物・論文・資料などの多さに使う文章語。日常会話ではやや硬く、「汗牛充棟の蔵書」「汗牛充棟の先行研究」などの形でよく用いられる。例文
- 祖父の書斎には、郷土史に関する資料が汗牛充棟の観を呈していた。
- この分野には汗牛充棟の先行研究があり、文献整理だけでも大仕事だ。
- 図書館の地下書庫には、明治期の雑誌が汗牛充棟と言えるほど保存されている。
- 彼の残した日記と書簡は汗牛充棟で、全集の編集に十年を要した。
- AIに関する入門書は今や汗牛充棟だが、信頼できる一冊を選ぶのは容易ではない。
類義語
- 汗牛塞屋
- 千巻万帙