残山剰水
読み方
ざんざん じょうすい意味
戦乱・亡国・災害などのあとに、荒れ果てた姿で残った山や川、またそのように荒廃した国土をいう。かつての繁栄や完全な姿を失い、わずかに残された自然や領土を哀惜をこめて表す語。由来
中国の詩文に由来する成語。原型は唐代・8世紀中ごろの杜甫の詩「陪鄭広文遊何将軍山林」に見える「剩水滄江破、残山碣石開」などとされる。宋代以後、国土の喪失や戦乱後の荒廃した山河を表す語として「残山剰水(残山剩水)」の形で用いられ、日本にも漢籍を通じて伝わった。備考
現代の日常会話ではまれな文章語・詩的表現。「剰」は中国表記で「剩」とも書く。単なる美しい風景ではなく、荒廃や亡国の哀感を含む。例文
- 長い内戦の後、故郷は残山剰水と呼ぶほかない姿になっていた。
- 城跡から見下ろす町並みには、かつての栄華をしのばせる残山剰水の趣があった。
- 詩人は、敗戦後の国土を残山剰水として詠み、深い悲しみを表した。
- 古い絵巻には、焼け野原となった都と残山剰水の風景が克明に描かれている。
- 復興が進んだ今も、山あいの村には災害直後の残山剰水を思わせる場所が残っている。
類義語
- 剩水残山
- 残山剩水
- 荒廃した山河
- 亡国の山河
- 荒れ果てた国土
対義語
- 山紫水明
- 風光明媚
- 錦繍山河
- 平和な山河