楽天知命
読み方
らくてん ちめい意味
天の道理や自分の運命をよく理解し、むやみに逆らったり嘆いたりせず、与えられた境遇を受け入れて心安らかに生きること。転じて、物事をくよくよせず、成り行きを達観して穏やかに暮らす態度をいう。由来
中国古典『易経』の「繋辞伝上」にある「楽天知命、故不憂(天を楽しみ命を知る、故に憂えず)」に由来する。成立時期は中国の戦国時代末期から前漢初期、紀元前3〜2世紀ごろとされる。天の道を受け入れ、自らの命運を知るので憂いがない、という思想から生まれた。備考
漢文由来の硬い表現。ここでの「楽天」は現代語の「のんき・楽天的」とは少し異なり、「天の道を楽しみ受け入れる」の意。会話より文章・講話で使われやすい。例文
- 祖父は大病のあと、楽天知命の境地で毎日を静かに過ごしている。
- 変えられない現実を嘆くより、楽天知命の心で今できることに努めたい。
- その随筆には、老境に達した著者の楽天知命の思想がにじんでいる。
- 左遷を告げられても、彼は楽天知命の態度を崩さなかった。
- 災難のあとも彼女が楽天知命でいられたのは、長年の修養のおかげだろう。
類義語
- 安分知足
- 知足安分
- 達観
- 泰然自若
対義語
- 怨天尤人
- 自暴自棄
- 悲観厭世