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桑間濮上

読み方

そうかん ぼくじょう

意味

古代中国で男女がひそかに逢瀬を重ねた場所に由来し、男女の密会・情事、またはそれを題材にしたみだらな歌や風俗をいう。転じて、品位に欠ける享楽的・退廃的な芸能や雰囲気を、道徳的な非難をこめて指すこともある。

由来

中国古典『礼記』楽記(成立は戦国時代末~前漢期、紀元前3~1世紀ごろ)に見える「桑間濮上之音、亡国之音也」に由来する。古代中国の衛で、桑の林の中や濮水のほとりは男女が密会して歌を交わした場所とされ、その歌がみだらで国を乱す音楽の象徴と考えられた。

備考

日常会話ではほとんど使われず、漢文訓読・中国古典・文学評論などで見かける硬い語。恋愛一般を美化する語ではなく、ふつうは退廃や不道徳への非難を含む。

例文

  • その楽曲は桑間濮上の趣があるとして、当時の保守派から厳しく批判された。
  • 為政者が桑間濮上にふければ、やがて国の規律は乱れると儒者は戒めた。
  • 老学者は、都に広がる遊興を桑間濮上になぞらえて憂えた。
  • 史書には、宮廷が桑間濮上的な風俗に染まった末に政道が衰えたと記されている。
  • この語は、節度を失った男女の密会や淫靡な歌舞を批判的に表すときに用いられる。

類義語

  • 鄭衛之音
  • 靡靡之音
  • 亡国之音

対義語

  • 清廉潔白
  • 品行方正
  • 純潔無垢

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