柳緑花紅
読み方
りゅうりょく かこう意味
柳が緑に茂り、花が紅に咲く春の美しい景色をいう。また、禅語としては、柳は柳、花は花というように、万物がそれぞれ本来の姿のままで完全に成り立っていること、作為のない自然そのものの真理や美しさを表す。由来
中国宋代(10〜13世紀ごろ)の禅語に由来するとされる表現で、禅籍『五灯会元』『禅林類聚』などに見られる系統の語といわれる。「柳は緑、花は紅」という自然のありのままの姿に、真理や悟りを見いだす思想から四字熟語として用いられるようになった。正確な初出には諸説ある。備考
春景色を表す語としても使うが、禅では「万物が本来の姿のままに真理を示す」という含みが強い。日常会話より、文章・講話・書題などで見かけやすい。例文
- 春の庭はまさに柳緑花紅の趣で、見ているだけで心が和んだ。
- 師は、柳緑花紅こそ作為を離れた世界の真実だと説いた。
- 京都の川辺を歩くと、柳緑花紅という言葉の意味がよくわかる。
- 彼の水墨画には、派手さはないが柳緑花紅の美が宿っている。
- 自然をそのまま受けとめるとき、日常の風景も柳緑花紅として輝き出す。
類義語
- 桃紅柳緑
- 春和景明
- 花鳥風月
- 自然法爾
対義語
- 枯木寒巌
- 荒涼索莫
- 無味乾燥