望洋之嘆
読み方
ぼうよう の たん意味
大海原を前にして、あまりの広さに手の打ちようがなく嘆くことから、自分の力では及ばないほど大きなものに直面して、圧倒され途方に暮れたり嘆いたりすること。実力差や規模の違いを痛感して無力感を覚える場面に用いる。由来
中国古典に由来する語で、海を「望(のぞ)み」その広大さに「嘆(たん)ずる」意。「望洋」は大海を見渡すこと、「之」は助字、「嘆」は嘆息。出典は『荘子』秋水篇(戦国時代ごろ、年代はおおむね紀元前4〜3世紀とされる)。備考
「望洋興嘆」とも。自分の無力さを嘆く語感が強く、単なる驚きよりも「及ばない」ニュアンスで用いる。やや硬い書き言葉。例文
- 世界王者のプレーを目の当たりにして、望洋之嘆の思いを禁じ得なかった。
- 研究を始めたばかりの私には、先行研究の量があまりに膨大で望洋之嘆だった。
- 大企業の資金力と人員を前に、零細の我々は望洋之嘆に沈んだ。
- 英語での議論に参加しようとしたが、語彙も瞬発力も足りず望洋之嘆を覚えた。
- 初めて宇宙のスケールを知ったとき、望洋之嘆とはこのことだと思った。
類義語
- 望洋興嘆
- 隔靴掻痒
- 手も足も出ない
- 途方に暮れる
- 圧倒される
対義語
- 容易平凡
- 才気煥発
- 自信満々