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有情非情

読み方

うじょう ひじょう

意味

仏教語で、感情や意識をもつ生きもの(有情)と、草木・石・器物など感情や意識をもたないもの(非情)を合わせていう語。広く、この世に存在する生物・無生物のすべて、あらゆる存在を指す。

由来

仏教に由来する語。有情は梵語 sattva(衆生・生きもの)の漢訳語で、非情はそれに対する無心・無生物の存在をいう。漢訳仏典で用いられ、日本へは仏教伝来後、奈良時代ごろから仏教語として受容されたと考えられるが、四字熟語としての成立時期は不詳。

備考

日常会話ではまれで、主に仏教・思想・文学的文脈で用いられる。類語の「森羅万象」より宗教色が強い。

例文

  • この寺の教えでは、有情非情のすべてに仏のはたらきを見るという。
  • 彼は虫一匹にも石一つにも敬意を払い、有情非情を慈しむように暮らしている。
  • 山川草木までを含む有情非情の世界観は、日本の仏教美術にも深く影響している。
  • 庭師は、木や苔だけでなく石の配置にも心を配り、有情非情が調和する空間を作った。
  • 説法の中で僧侶は、人間だけでなく有情非情すべてと共に生かされているのだと語った。

類義語

  • 森羅万象
  • 天地万物
  • 一切万物
  • 万有
  • 情非情

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