曲突徙薪
読み方
きょくとつ ししん意味
火災を防ぐために煙突を曲げ、そばの薪を移しておく意から、災難や問題が起こる前に原因を取り除き、あらかじめ対策を講じること。危機管理や予防策の重要性をいう。由来
中国の史書『漢書』霍光伝に見える故事に由来する。ある客が、家のまっすぐな煙突の近くに薪が積んであるのを見て、煙突を曲げ薪を移すよう忠告したが聞き入れられず、後に火事になったという話。『漢書』は後漢の班固らにより1世紀ごろ成立。備考
日常会話ではやや硬く、文章語・教養語として使われる。単なる「準備」より、危険の原因を事前に除く意味合いが強い。例文
- 情報漏えいが起きてから慌てるのではなく、曲突徙薪の考えで早めに対策を打つべきだ。
- 老朽化した設備を点検し、事故の芽を摘むことこそ曲突徙薪である。
- 感染症対策では、流行前の準備が曲突徙薪として大きな効果を持つ。
- 彼は曲突徙薪の精神で、問題が表面化する前に関係者へ注意を促した。
- 災害備蓄を平時から整えておくのは、まさに曲突徙薪の実践だ。
類義語
- 未雨綢繆
- 有備無患
- 防患未然
- 転ばぬ先の杖
- 備えあれば憂いなし
- 用意周到
対義語
- 臨渇掘井
- 泥縄式
- 後手後手
- 事後対応
- 焦頭爛額