暴虎馮河
読み方
ぼうこ ひょうが意味
血気や勇気だけを頼みに、危険をかえりみず無謀な行動をすること。素手で虎に立ち向かったり、船も使わず大河を渡ったりするような、考えの足りない勇ましさをいう。由来
出典は『論語』述而篇。孔子が「暴虎馮河、死して悔い無き者は、吾与にせざるなり」と述べ、素手で虎に挑み、黄河を徒歩で渡って死んでも悔いないような無謀な者とは行動を共にしない、と戒めた故事に基づく。『論語』は春秋時代末期から戦国時代初期、紀元前5〜4世紀ごろに成立したとされる。備考
「勇敢さ」そのものより、思慮を欠いた危険な勇み足を批判する語。文章語・教養語として用いられ、日常会話では「無謀」「向こう見ず」の方が一般的。例文
- 準備も調査もせず海外市場に進出するのは、まさに暴虎馮河の企てだ。
- 彼の勇気は認めるが、単身で敵地に乗り込むなど暴虎馮河と言わざるを得ない。
- 社長は暴虎馮河の決断を避け、専門家の意見を聞いてから投資額を決めた。
- 若いころの彼は暴虎馮河で、危険な仕事にも何の計画もなく飛び込んでいた。
- 災害時に装備もなく救助へ向かうのは、善意であっても暴虎馮河になりかねない。
類義語
- 匹夫之勇
- 猪突猛進
- 蛮勇
- 無謀
- 向こう見ず
対義語
- 深謀遠慮
- 用意周到
- 慎重居士
- 熟慮断行
- 小心翼翼