春風駘蕩
読み方
しゅんぷうたいとう
意味
春の風がのどかに吹き、空気や景色が穏やかで明るいさま。転じて、人の心がゆったりとしてわだかまりがなく、和やかな雰囲気であること。
由来
「春風」は春の風、「駘蕩」はのびのびとして穏やかなこと。中国古典由来の語で、具体的な初出年代は不詳だが、漢文語として古くから用いられ、日本へは漢籍受容(奈良〜平安期頃)を通じて定着したとされる。
備考
主に文章語・雅語。季節感の描写だけでなく、人柄や場の雰囲気にも比喩的に用いる。「春風駘蕩たる〜」の形が多い。
例文
- 窓を開けると春風駘蕩、庭の梅がほのかに香った。
- 春風駘蕩の陽気に誘われ、久しぶりに散歩に出かけた。
- 会議室の空気は春風駘蕩とはいかず、緊張が漂っていた。
- 彼の人柄は春風駘蕩で、初対面でも話しやすい。
- 春風駘蕩たる校庭に、子どもたちの笑い声が響いた。
類義語
- 春和景明
- 和風麗日
- 春暖花開
- 春日遅遅
対義語
- 風雨凄凄
- 陰鬱沈滞