春蘭秋菊
読み方
しゅんらん しゅうぎく意味
春の蘭と秋の菊のように、時期や性質は異なっても、それぞれに独自の美しさや長所があること。また、二つ以上の人物・作品・物事がいずれも優れていて、優劣をつけにくいことをいう。由来
中国の古典『楚辞』九歌「礼魂」の「春蘭兮秋菊、長無絶兮終古」に由来する。春の蘭と秋の菊が、それぞれの季節に美しく咲く意から。『楚辞』の成立は中国戦国時代末期から前漢初期ごろ(紀元前3〜2世紀ごろ)とされる。備考
主に文章語・評論調で用いられる上品な表現。単なる「同じくらい良い」ではなく、性質の違う美点が並び立つニュアンスが強い。例文
- この二人の画家は作風こそ対照的だが、まさに春蘭秋菊で、どちらにも独自の魅力がある。
- 古典文学と現代文学を単純に比べることはできない。春蘭秋菊、それぞれの時代の美がある。
- 姉は華やかな演技、妹は繊細な表現で観客を魅了し、二人は春蘭秋菊の名コンビとして知られている。
- 和食の淡い味わいとフランス料理の豊かな香りは、春蘭秋菊で優劣を論じるより楽しみ方の違いを味わいたい。
- 候補作はいずれも完成度が高く、審査員たちは春蘭秋菊で一作に絞るのに苦労した。
類義語
- 各有千秋
- 甲乙つけがたい
- 伯仲之間
- 双璧
- いずれ劣らぬ
対義語
- 雲泥之差
- 月鼈之差
- 優劣歴然
- 千篇一律