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春愁秋思

読み方

しゅんしゅう しゅうし

意味

春や秋の季節にふと誘われて生じる、もの悲しさや物思いのこと。春の霞や花、秋の風や月などに触れて、理由がはっきりしないまま心が沈んだり、感傷的になったりする情緒を表す。

由来

「春愁」は春に感じる愁い、「秋思」は秋に起こる物思いを表す漢語。いずれも中国古典詩、特に唐代(7〜10世紀)の詩に多く見られる季節感に由来する。四字成語としていつ成立したかは不明だが、日本では漢詩文・俳諧的な季節感とともに受容された。

備考

文学的・詩的な表現で、日常会話ではやや硬い。春と秋の季節感、無常観、感傷を重んじる日本文学の文脈で使われやすい。

例文

  • 桜が散る夕暮れを見ると、理由もなく春愁秋思の思いに沈んでしまう。
  • 彼女の随筆には、都会生活の中でふと訪れる春愁秋思が繊細に描かれている。
  • 秋風が窓を揺らす夜、昔の友人を思い出して春愁秋思の情にかられた。
  • この俳句集は、華やかな季節の裏にある春愁秋思を静かに表現している。
  • 忙しい日々の合間にも、花や月に心を動かされる春愁秋思を忘れたくない。

類義語

  • 傷春悲秋
  • 多愁善感
  • 感傷哀愁
  • 春愁秋悲

対義語

  • 歓天喜地
  • 欣喜雀躍
  • 朗朗快活

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