春寒料峭
読み方
しゅんかん りょうしょう意味
春になっても寒さが残り、風や空気が肌を刺すように冷たく感じられるさま。暦の上では春でも、冬の名残の寒気が厳しい状態をいう。やや文章語・漢語的な表現で、時候のあいさつや文学的描写にも用いられる。由来
中国の漢語表現に由来する。「春寒」は春先の寒さ、「料峭」は風が鋭く冷たいさまを表す語。成語「春寒料峭」としての初出年代は不詳だが、「料峭」は唐詩などに見え、北宋の蘇軾「定風波」(1082年)にも「料峭春風吹酒醒」とある。日本では漢詩文・文章語を通じて用いられるようになった。備考
日常会話ではやや硬く、手紙の時候の挨拶や文学的な文章に向く。「花冷え」は桜の時期の冷えをいうことが多く、用法が少し異なる。例文
- 春寒料峭の朝、駅へ向かう人々は皆コートの襟を立てて歩いていた。
- 桜のつぼみは膨らんできたが、春寒料峭の風にまだ春本番とは言い難い。
- 春寒料峭の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
- 山寺を訪ねると、春寒料峭として境内の石段に薄い霜が残っていた。
- 新年度の始まりとはいえ、春寒料峭の日が続き、暖房をしまう気になれない。
類義語
- 余寒厳し
- 花冷え
- 春寒
- 料峭
- 春寒し
対義語
- 春暖花開
- 春和景明
- 陽春麗日
- 春日遅遅