明珠暗投
読み方
めいしゅ あんとう意味
「明るく輝く珠を暗闇に投げる」の意から、価値ある物や優れた才能が、その価値を理解しない相手・場所に置かれて生かされないこと。また、才能ある人が世に認められず不遇であることのたとえ。由来
中国の歴史書『史記』魯仲連鄒陽列伝の鄒陽の上書に見える故事に由来する。成立は前漢時代、紀元前1世紀ごろ。「夜光の璧や明月の珠でも、暗闇でいきなり道行く人に投げれば、相手は剣に手をかけて疑う」という趣旨から、価値あるものも時・所・相手を誤ると認められないという意味になった。備考
文章語・故事成語として用いられ、日常会話ではやや硬い表現。「宝の持ち腐れ」「豚に真珠」と近いが、人材の不遇にも使える。例文
- 彼ほどの研究者を雑用だけに使うのは、まさに明珠暗投というものだ。
- 高価な茶器を価値の分からない人に譲ってしまい、明珠暗投の感があった。
- 才能ある若者が評価制度のない職場で埋もれているのは、明珠暗投で惜しい。
- 名画を薄暗い倉庫にしまい込んだままでは、明珠暗投に等しい。
- 新しい企画は優れていたが、理解のない上司に提出したため明珠暗投に終わった。
類義語
- 宝の持ち腐れ
- 豚に真珠
- 懐才不遇
- 大器晩成ではなく埋もれること
対義語
- 適材適所
- 知遇を得る
- 才能発揮