摩頂放踵
読み方
まちょう ほうしょう意味
自分の利益や苦労をかえりみず、世の中や他人のために身を粉にして尽くすことをいう。もとは、頭のてっぺんからかかとまで擦り減るほど力を尽くす、というたとえで、強い自己犠牲や献身を表す。由来
中国・戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の儒家書『孟子』尽心章句上に見える語が出典とされる。孟子が墨子の「兼愛」の思想を評する中で、「頭のてっぺんを摩し、かかとまで歩み尽くしてでも天下の利益になるなら行う」という趣旨で用いられ、後に自己犠牲的に尽くす意の成語として定着した。備考
中国古典由来の硬い語で、日常会話より文章語で使われることが多い。賞賛の意味で用いられるが、過度な自己犠牲を含意する場合もある。例文
- 彼は被災地の復興のため、まさに摩頂放踵の働きを続けた。
- 地域医療を支える医師たちの摩頂放踵の努力には頭が下がる。
- 彼女は会社の利益よりも社員の生活を守ろうとし、その姿勢は摩頂放踵といえた。
- 理想の実現のために摩頂放踵するだけではなく、自分の健康も大切にすべきだ。
- 先人たちの摩頂放踵の精神があったからこそ、今の社会基盤が築かれた。
類義語
- 滅私奉公
- 粉骨砕身
- 献身奉公
対義語
- 利己主義
- 自己本位
- 私利私欲