手練手管
読み方
てれん てくだ意味
人の心を巧みに操ったり、自分に有利になるように物事を運んだりするための、こなれた技術や策略のこと。特に、相手をたぶらかす恋愛上の駆け引きや、世慣れた処世術を、やや否定的な気持ちを込めていう。由来
「手練」は熟達したわざ・練れた技術、「手管」は物事をうまく運ぶための手立て・技巧を表す語です。意味の近い語を重ねて強調した表現で、正確な初出年は未詳ですが、遅くとも江戸時代中期(18世紀ごろ)には見られ、遊里や人情物などで恋の駆け引きや人を操る術を指して用いられました。備考
やや古風で文語的な響きがあり、褒め言葉ではなく、人を操るしたたかさ・老獪さを含んで使うことが多い。恋愛・商売・政治など幅広い文脈で使える。例文
- 彼は営業の手練手管で、難しい取引先の心をつかんだ。
- 甘い言葉も涙も、彼女の手練手管にすぎないと周囲は見ていた。
- 政治家の手練手管に翻弄され、議論の本筋が見えなくなった。
- 古い芝居には、遊女が手練手管を尽くして客を引き留める場面がよく出てくる。
- 手練手管に頼るより、誠実に話し合うほうが結局は信頼につながる。
類義語
- 駆け引き
- 策略
- 術策
- 小細工
- 詐術
対義語
- 正攻法
- 誠心誠意
- 率直
- 愚直