戒慎恐懼
読み方
かいしん きょうく意味
過ちを犯さないように、常に自分を戒め、慎み深くし、恐れかしこまって物事に臨むこと。人に見られていない場面でも気を緩めず、身を正して注意深く行動する態度を表す。由来
中国の古典『礼記』の「中庸」にある「君子は其の睹ざる所に戒慎し、其の聞かざる所に恐懼す」に由来する。『中庸』は戦国時代から前漢頃、概ね紀元前5世紀〜紀元前1世紀頃に成立・編纂されたとされるが、正確な成立年は不詳。備考
古典的・漢文調の硬い語で、日常会話より文章語や訓示、倫理・修養を説く文脈で用いられる。単なる臆病ではなく、道徳的な慎みを含む。例文
- 監査を前に、担当者は戒慎恐懼の姿勢で資料を一つ一つ確認した。
- 人の上に立つ者ほど、権限を振りかざさず戒慎恐懼して職務に当たるべきだ。
- 彼は成功してからも慢心せず、戒慎恐懼の念を忘れなかった。
- 医療現場では、わずかな判断ミスも許されないため、常に戒慎恐懼が求められる。
- 誰も見ていないときこそ戒慎恐懼し、自分の行いを正すことが大切だ。
類義語
- 戦戦恐恐
- 小心翼翼
- 兢兢業業
- 謹小慎微
- 恐懼戒慎
対義語
- 軽挙妄動
- 大胆不敵
- 傍若無人
- 放縦不羈