我田引水
読み方
がでん いんすい意味
字義どおりには、自分の田にだけ水を引き入れること。そこから転じて、物事を自分に都合のよいように解釈したり、議論や処置を自分の利益のために進めたりすることをいう。自己中心的で不公平な態度を非難する意味合いで使われる。由来
明確な初出典や成立年は不詳。字義は「自分の田(我田)へ水を引き入れる(引水)」ことで、稲作社会において水利が重要だった事情を背景に生まれた比喩表現と考えられる。自分の田だけを潤そうとする姿から、他人を顧みず自分に有利なように物事を運ぶ意へと広がり、四字熟語として定着した。備考
主に批判的な文脈で使う。人の性格だけでなく、議論・解釈・政策・人事などが「自分側に有利すぎる」ときにも用いられる。例文
- その提案は地域全体の利益より自社の利益を優先する、我田引水の発想だ。
- 都合のよい数字だけを示して成功を語るのは、少し我田引水ではないか。
- 彼の説明は終始我田引水で、聞いている側の共感を得られなかった。
- 歴史資料を我田引水的に解釈すると、事実そのものを見誤る危険がある。
- 補助金を自分の支持基盤に偏って配るような我田引水は厳しく批判されるべきだ。
類義語
- 自分本位
- 自己中心
- 身勝手
- ご都合主義
- 利己主義
対義語
- 公平無私
- 公明正大
- 滅私奉公
- 不偏不党