戎馬倥偬
読み方
じゅうば こうそう意味
戦争や軍務のために非常に忙しく、少しも落ち着く暇がないこと。また、戦乱のただ中で公務や対応に追われて奔走するさまをいう。主に文章語で、歴史叙述や硬い文体で使われる。由来
中国の漢語表現に由来する。「戎馬」は軍馬から転じて戦争・軍務を、「倥偬」は忙しくせわしい状態を表す。近世以前の漢文に用例があり、遅くとも清代(17〜19世紀)には成句として用いられていたと考えられるが、厳密な初出は不詳。日本には漢文訓読を通じて伝わった。備考
文語的で硬い表現。日常会話ではまれで、歴史叙述・評論・格調高い文章で使われやすい。「戎馬倥偬の間」の形でも見られる。例文
- 将軍は戎馬倥偬の身でありながら、学問を怠らなかった。
- 戎馬倥偬の間にあっても、彼は部下への気配りを忘れなかった。
- 戦記物には、戎馬倥偬の日々を送る武将たちの姿が描かれている。
- 幕末の志士たちは、戎馬倥偬の時代を必死に生き抜いた。
- 彼は戎馬倥偬の生活から退き、ようやく静かな余生を得た。
類義語
- 軍務多忙
- 多事多端
- 東奔西走
対義語
- 天下泰平
- 太平無事
- 安穏無事