意匠惨澹
読み方
いしょう さんたん意味
詩文・絵画・建築・工芸などを作る際、表現や構成をどうするかについて、さまざまに工夫を凝らし、苦心して練り上げること。また、そのような苦心のこもった出来ばえもいう。単なる苦労ではなく、創作上の発想や美的設計に心血を注ぐニュアンスが強い。由来
中国・唐代、8世紀ごろの杜甫の詩「丹青引贈曹将軍覇」の一句「意匠惨澹経営中」に由来する。もとは絵画制作にあたり、構想を練って苦心する意。日本でも漢詩受容を通じて定着し、芸術や文章の工夫をたたえる語として用いられる。備考
文学・美術・建築批評などで、創作上の工夫や苦心を格調高く評する語。日常会話ではやや硬く、単なる「苦労した」の意味で使うと大げさに響くことがある。例文
- この屏風には、絵師の意匠惨澹の跡が細部にまでうかがえる。
- 新庁舎の外観は、地域の歴史を踏まえた意匠惨澹の成果である。
- わずか一行の詩にも、作者の意匠惨澹が濃くにじんでいる。
- その茶室は、簡素に見えて、実は意匠惨澹の末に生まれた設計だ。
- 展覧会では、意匠惨澹の末に完成した工芸品が高く評価された。
類義語
- 苦心惨憺
- 創意工夫
- 腐心苦慮
- 丹精凝らす
対義語
- 粗製濫造
- 無為無策
- 粗枝大葉