悲憤慷慨
読み方
ひふん こうがい意味
世の中の不正・理不尽な出来事・自分や他人の不幸な境遇などを深く悲しみ、同時に激しく憤ること。単なる怒りではなく、正義感や無念さを伴って嘆き憤る場合に用いられる。由来
中国由来の漢語表現。「悲憤」は悲しみ憤ること、「慷慨」は世の不正や不遇を嘆き憤ることを表す。二語を重ねて感情の強さを示した語で、特定の故事・初出年は未詳。中国古典に見られる語彙を背景に、日本では近世末から明治期以降の硬い文章語として広まった。備考
硬い文章語で、演説・評論・文学的表現に多い。日常会話では「ひどく腹を立てて嘆く」などと言い換える方が自然な場合がある。例文
- 政治家の汚職が明るみに出るたび、彼は悲憤慷慨して新聞に投書した。
- 戦争で故郷を失った人々の証言を読み、学生たちは悲憤慷慨の思いに包まれた。
- 弱者を切り捨てるような制度に対し、彼女は悲憤慷慨して改善を訴えた。
- 友人が不当な処分を受けたと知り、彼は悲憤慷慨して上司に抗議した。
- その評論は、社会の腐敗に対する著者の悲憤慷慨から生まれたものだ。
類義語
- 義憤填膺
- 悲憤填膺
- 切歯扼腕
- 憤慨
- 慷慨悲憤
対義語
- 泰然自若
- 冷静沈着
- 心平気和
- 平心静気