恬淡寡欲
読み方
てんたん かよく意味
心が静かであっさりしており、名誉・利益・物欲などの世俗的な欲望が少ないこと。また、そのような生き方や人柄をいう。物事に過度に執着せず、自然体で質素に暮らす態度を表す語。由来
中国古典に由来する漢語です。『恬淡』は心静かで名利に動かされないこと、『寡欲』は欲を少なくすることを意味します。四字熟語としての明確な初出は未詳ですが、背景となる思想は老荘思想や儒教に見られ、戦国〜漢代(紀元前3世紀〜紀元後2世紀)にはすでに成立していたと考えられます。日本には漢籍の受容を通じて伝わりました。備考
漢語的でやや硬い表現。名誉・利益・物欲に執着しない人格や生活態度を褒めていうことが多い。宗教・思想・芸術家・隠者などを語る文脈で使われやすい。例文
- 祖父は山里で畑を耕し、恬淡寡欲の暮らしを楽しんでいる。
- 名声や地位に執着しない彼の態度は、まさに恬淡寡欲というべきだ。
- 禅僧の教えには、恬淡寡欲に生きることの大切さが説かれている。
- 競争の激しい業界に身を置きながら、彼女は恬淡寡欲な人柄で周囲の信頼を集めた。
- 作家は晩年に都会を離れ、恬淡寡欲の境地を求めて静かに暮らした。
類義語
- 恬淡無欲
- 少欲知足
- 淡泊明志
- 清心寡欲
対義語
- 利欲熏心
- 貪欲無厭
- 汲汲営営
- 野心満々