怪力乱神
読み方
かいりき らんしん意味
「怪」は怪しい現象、「力」は常人離れした力、「乱」は道理を乱すこと、「神」は鬼神・霊妙なものを指す。転じて、怪異・超常現象・神秘的で不可思議な事柄全般をいう。特に『論語』の文脈では、君子がむやみに論じるべきでない対象という含みを持つ。由来
中国古典『論語』述而篇の「子不語怪力乱神(子は怪力乱神を語らず)」に由来する。孔子(紀元前551~479年)の言行を弟子たちが後にまとめた書で、成立はおおよそ戦国時代、紀元前5~4世紀ごろとされる。怪異・超人的な力・反乱・鬼神の類を、孔子は軽々しく語らなかったという意味から定着した。備考
単独でも使うが、実際は「怪力乱神を語らず」の形で見聞きすることが多い。学術的・批評的文脈では、非合理・オカルト的な話題をやや否定的に指すことがある。例文
- 彼の歴史小説は怪力乱神を題材にしながら、人物の心理を巧みに描いている。
- 研究発表では怪力乱神に流れず、検証可能な事実だけを示すべきだ。
- 江戸時代の読み物には、怪力乱神を好む読者を引きつける趣向が多かった。
- 祖父は『怪力乱神を語らず』を口ぐせにして、占いの話を相手にしなかった。
- その番組は史実の紹介よりも、怪力乱神めいた演出ばかりが目立っていた。
類義語
- 奇奇怪怪
- 神秘怪奇
- 妖怪変化