忠孝両全
読み方
ちゅうこう りょうぜん意味
君主・国家への忠義と、親への孝行という二つの徳をどちらも完全に果たすこと。儒教的な価値観に基づき、社会的な責務と家庭内の道徳を両立させる理想を表す。由来
「忠」は主君や国家に誠を尽くすこと、「孝」は親に尽くすこと、「両全」は二つとも完全に成り立つこと。古代中国の儒教倫理に由来する語で、正確な初出年は不明。日本では江戸時代(17〜19世紀)以降、儒学的道徳語として用いられた。備考
古風で儒教色の強い語。現代の日常会話ではまれで、歴史・武士道・道徳論の文脈で使われやすい。例文
- 彼は藩に仕えながら老いた母を手厚く養い、忠孝両全の人物と称えられた。
- 家族を守ることと職務を果たすことの間で、彼は忠孝両全の道を模索した。
- この物語の主人公は、父への孝と国への忠を貫く忠孝両全の武士として描かれている。
- 忠孝両全は、近世の武家社会で理想的な生き方の一つとされた。
- 現代ではそのまま実践する価値観ではないが、責任の両立を語る比喩として忠孝両全が引かれることがある。
類義語
- 忠孝兼備
- 忠孝一致
- 忠孝一如
- 忠孝両立
対義語
- 不忠不孝
- 忠孝不全