心頭滅却
読み方
しんとう めっきゃく意味
雑念や恐れ、苦しみへのとらわれを断ち、心を無の状態にすれば、どんな困難や苦痛もそれほど苦にならなくなる、ということ。転じて、強い精神力で逆境に耐え、平静を保つ禅的な心構えを表す。由来
原典は中国・唐末、9世紀末ごろの詩人・杜荀鶴の詩句「滅却心頭火自涼」にあるとされる。日本では戦国時代末の天正10年(1582年)、恵林寺の僧・快川紹喜の最期の言葉として知られる「心頭滅却すれば火もまた涼し」によって広く定着し、その前半を四字で表したもの。備考
禅語由来。単独でも使うが、一般には『心頭滅却すれば火もまた涼し』の形でより広く知られる。現代では、苦痛を超然と受け流すたとえとして使われる。例文
- 彼は極度の緊張の中でも、心頭滅却の境地で舞台に立った。
- 真夏の厳しい稽古では、師匠が『心頭滅却だ』と言って弱音を吐かなかった。
- 苦しい場面ほど、心頭滅却の精神で向き合うことが大切だ。
- 受験本番では雑念を払い、心頭滅却して問題に集中した。
- 禅の教えに触れてから、私は心頭滅却の意味を少し理解できた気がした。
類義語
- 無念無想
- 明鏡止水
- 平常心
- 泰然自若
- 虚心坦懐
対義語
- 意馬心猿
- 周章狼狽
- 右往左往
- 心浮気躁