心猿意馬
読み方
しんえん いば意味
心が猿のように騒ぎ、意志が馬のように走り回って、一つのことに心を落ち着けられない状態をいう。あれこれ考えが乱れ、欲望や雑念に引かれて気持ちが定まらないことのたとえ。由来
中国由来の成語。正確な初出は不詳だが、仏教・道教系の中国文献で、心を猿、意を馬にたとえる表現が古くから用いられ、宋代(10〜13世紀)までには成語として定着していたとされる。落ち着きなく動き回る猿と馬に、人の乱れる心をなぞらえた。備考
中国古典由来のやや硬い表現で、日常会話より文章語・評論で使われやすい。『意馬心猿』という異形もよく知られ、意味はほぼ同じ。例文
- 試験前になると心猿意馬となり、机に向かっても集中できない。
- 相場が大きく動くと、初心者ほど心猿意馬に陥りやすい。
- 禅の修行は、心猿意馬の心をしずめるための道でもある。
- 大事な決断を前にして心猿意馬では、正しい判断はできない。
- 都会の誘惑に心猿意馬となり、彼は研究に身が入らなくなった。
類義語
- 意馬心猿
- 気もそぞろ
- 心ここにあらず
- 落ち着かない
対義語
- 明鏡止水
- 平常心
- 泰然自若