得隴望蜀
読み方
とくろう ぼうしょ意味
一つの望みをかなえたり利益を得たりしても、それで満足せず、さらに大きなものを欲しがること。欲望には限りがなく、手に入れたもの以上を求め続ける貪欲さを戒める表現。由来
中国の歴史書『後漢書』岑彭伝に由来する。後漢の光武帝が隴の地を平定した後、さらに蜀をも望んだことについて「人は苦しむ、足るを知らざるを。既に隴を平らげて、また蜀を望む」と述べた故事から。出来事は後漢初期、紀元32年ごろ。『後漢書』自体は南朝宋の范曄により5世紀前半に編纂された。備考
「隴」は中国西北部、「蜀」は現在の四川省一帯。日常会話より文章語・教養語として使われ、強い欲望や過度な野心を批判的に述べる場合が多い。例文
- 新しい車を買ったばかりなのに、今度は高級外車が欲しいとは、まさに得隴望蜀だ。
- 昇進した途端に役員の地位まで求め始める彼の姿勢は、得隴望蜀と評されても仕方がない。
- 事業が軌道に乗ったからといって、無理な拡大を続ければ得隴望蜀で失敗しかねない。
- 十分な成果を得たのだから、得隴望蜀にならず、まずは現状を大切にすべきだ。
- 彼女は目標を一つ達成すると、すぐ次の大きな目標を掲げるが、時には得隴望蜀と見られることもある。
類義語
- 欲張り
- 貪欲
- 強欲
- 飽くなき欲望
- 隴を得て蜀を望む
- 得寸進尺
対義語
- 知足安分
- 安分知足
- 小欲知足
- 知足常楽
- 清廉潔白