従心所欲
読み方
じゅうしん しょよく意味
心の欲するままに行動しても、道理や規範から外れないほど人格・判断が円熟していること。『論語』の孔子の言葉に基づき、特に七十歳、または七十歳に達した境地を指して用いられることもある。由来
出典は中国春秋時代の思想家・孔子の言行をまとめた『論語』為政篇。成立は戦国時代頃、紀元前5〜前3世紀頃とされる。孔子が「七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」と述べた一節から、四字を抜き出した語。備考
「従心」は七十歳の異称としても使われる。自由奔放の意味だけで使うと誤解されやすく、道徳的・精神的な円熟を含む語。例文
- 師は七十を過ぎてなお創作意欲が衰えず、まさに従心所欲の境地にある。
- 若い頃は型を破ろうとして失敗したが、今は従心所欲で自然に美しい字が書ける。
- 従心所欲とは、単に好き勝手に振る舞うことではなく、内面の成熟があってこそ成り立つ。
- 長年の修業を経た職人の手つきには、従心所欲ともいうべき無理のない自在さがあった。
- 祖父は古希を迎え、従心所欲の言葉どおり、穏やかで筋の通った生き方を楽しんでいる。
類義語
- 随心所欲
- 自由自在
- 円熟自在
- 心所欲従
対義語
- 放縦不羈
- 勝手放題
- 傍若無人
- 我田引水