平沙万里
読み方
へいさ ばんり意味
見渡すかぎり、平らな砂地や砂原がどこまでも広がっていること。転じて、非常に広大で荒涼とした土地や景色を表す文語的な言い方。主に砂漠・海辺・河原などの雄大で寂しい風景の描写に用いられる。由来
中国古典の詩文に由来する漢語表現です。『平沙』は平らに広がる砂地、『万里』は非常に遠く広いことのたとえで、合わせて果てしない砂原を意味します。正確な初出は未詳ですが、中国唐代(7〜10世紀ごろ)の辺塞詩に通じる語感をもち、日本へは漢詩文の受容とともに入ったと考えられます。備考
文字どおり砂原の広がりをいう語で、主に文語的・雅語的。日常会話ではまれで、漢詩、紀行文、歴史小説、風景描写などで用いられやすい。例文
- 峠を越えると、眼前に平沙万里の荒野が広がっていた。
- 彼の紀行文は、平沙万里の砂漠を渡る隊商の姿を生き生きと描いている。
- 夕日に染まる平沙万里の景色は、美しいと同時にどこか寂しかった。
- 漢詩を読むと、平沙万里の北辺を旅する兵士の孤独が伝わってくる。
- 新天地に一人立った彼は、比喩ではあるが、前途を平沙万里のように感じた。
類義語
- 一望千里
- 広大無辺
- 広漠無辺
対義語
- 沃野千里