帰真反璞
読み方
きしん はんぼく意味
飾りや作為、世俗的な欲望を捨てて、人間本来の純粋で素朴な状態に立ち返ること。見栄や虚飾を離れ、自然で真実なあり方に戻るという意味で、人生観・処世観・芸術観などを述べる文脈で用いられる。由来
中国の戦国時代の故事を、前漢末(紀元前1世紀ごろ)に劉向が編纂した『戦国策』斉策四の「帰真反璞、則終身不辱也」に由来するとされる。「真に帰り璞に反る」と読み、「璞」は磨いていない玉、すなわち加工される前の素朴な本来の姿を表す。備考
非常に文語的で硬い表現。日常会話では「素朴に戻る」「自然体に戻る」などと言う方が自然。類形に「返璞帰真」「返樸帰真」がある。例文
- 都会の喧騒を離れ、彼は山村で帰真反璞の暮らしを始めた。
- 会社の理念を見直すうちに、創業時の志へ帰真反璞する必要があると感じた。
- 華美な広告をやめ、商品の本質だけを伝える方針は、まさに帰真反璞と言える。
- 禅寺で過ごした数日は、余計な飾りを捨てて自分を取り戻す帰真反璞の時間だった。
- 老後は名誉や財産への執着を離れ、帰真反璞の境地で静かに暮らしたい。
類義語
- 返璞帰真
- 返樸帰真
- 見素抱朴
- 抱朴含真
- 質朴
- 素朴
- 自然体
対義語
- 矯揉造作
- 虚飾
- 粉飾
- 華美
- 浮華軽薄