山容水態
読み方
さんよう すいたい意味
山の姿かたちと、水の流れやたたずまいのこと。そこから転じて、山と水が織りなす美しい自然の景色や風光全体を表す。特に、山水の調和した趣ある景観を、やや文語的・雅な言い方で述べる際に用いられる。由来
中国の漢詩文に由来する漢語で、遅くとも唐代(9世紀ごろ)には同形または近い表現が見られるとされる。「山容」は山の姿、「水態」は水のありさまの意で、両者を合わせて山水の景観を表した。日本には漢籍の受容を通じて伝わり、文章語として定着した。備考
主に文章語・雅語で、日常会話ではやや硬い表現。単に山と水の様子を述べるだけでなく、そこから成る風景全体の美をたたえる語として使う。例文
- 春霞の向こうに広がる山容水態は、古来多くの歌人を魅了してきた。
- 画家は、この渓谷の山容水態を一幅の水墨画に描き出した。
- 宿の露天風呂から眺める山容水態は、旅の疲れを忘れさせる。
- 彼の紀行文は、土地の歴史だけでなく山容水態の美しさも生き生きと伝えている。
- 開発が進む前に、この地ならではの山容水態を記録に残そうという声が高まった。
類義語
- 山紫水明
- 風光明媚
- 湖光山色
- 山光水色
対義語
- 殺風景
- 無味乾燥
- 荒涼