寸鉄殺人
読み方
すんてつ さつじん意味
短く鋭い言葉で、相手や物事の急所・欠点を的確につき、強い印象や打撃を与えること。実際に人を殺す意味ではなく、簡潔な批評・警句・皮肉などが相手の核心を突くさまをいう。由来
「寸鉄」は一寸ほどの小さな刃物・武器、「殺人」は人を殺すこと。小さな刃物でも急所を突けば人を倒せるという意から、短い言葉で相手の急所を突く比喩になった。中国由来の故事成語とされるが、特定の初出や成立年は不詳で、日本では近世以降の漢文訓読・漢語表現の中で広まったとみられる。備考
文章批評・風刺・評論などで用いられる硬い表現。人を傷つける言い方を称賛する語にもなり得るため、日常会話では使い方に注意。例文
- 彼の社説はわずか数行ながら寸鉄殺人で、政権の矛盾を鋭く突いていた。
- 会議での彼女の一言は寸鉄殺人の批評となり、企画の弱点が一気に明らかになった。
- 長々と説明するより、寸鉄殺人のコピーのほうが商品の魅力を伝えられる場合もある。
- 先生は怒鳴らず、寸鉄殺人の短い言葉で私たちの甘さを気づかせた。
- その風刺漫画には寸鉄殺人の力があり、見る者に社会問題の本質を考えさせる。
類義語
- 一針見血
- 単刀直入
- 頂門一針
- 痛烈批判
- 寸鉄人を殺す
対義語
- 隔靴掻痒
- 長篇大論
- 冗言贅語
- 迂遠婉曲