家書万金
読み方
かしょ ばんきん意味
故郷や家族から届く手紙は、非常に貴重でありがたいものだという意味。特に、戦乱・旅先・遠隔地で不安や孤独の中にいるとき、家族の近況を知らせる便りは金銭に代えがたい価値を持つ、という心情を表す。由来
中国唐代の詩人・杜甫の詩「春望」にある句「烽火連三月、家書抵万金」に由来する。安史の乱のさなか、長安で家族と離れていた杜甫が、戦火の続く状況では家族からの便りが万金にも値すると詠んだもの。作詩は唐の至徳2年ごろ(757年)とされる。備考
古典由来のやや硬い表現。現代では手紙だけでなく、家族からのメールや連絡にも比喩的に使えるが、日常会話より文章語に向く。例文
- 海外赴任中に届いた母からの手紙を読み、まさに家書万金だと感じた。
- 災害で通信が途絶えたあと、家族の無事を知らせる一通の便りは家書万金だった。
- 長い入院生活の中で、子どもたちからの絵手紙は家書万金の慰めとなった。
- 戦地にいる兵士にとって、故郷からの手紙は家書万金であったに違いない。
- 留学先で孤独を感じていた彼女は、祖父母からの葉書に家書万金の思いを抱いた。
類義語
- 家書抵万金
- 一紙千金
- 一字千金